イグアノドン第1現場へ |
さあ、いよいよ今日から発掘だ。まずは腹ごしらえの朝ご飯。 2000年にMinew氏が見つけて埋め戻したイグアノドン現場へ向かう。 掘り出すのは結構な作業なので、十分な時間が無い時は後日ということで、埋め戻して置くのだ。 Minew氏のサイトの「思い出のアルバム」にも画像がいっぱいあるぞ。 イグアノドン第1現場の近辺はこんな感じ。 ゴビといってもこのあたりは沙漠というよりは草原のはじっこという感じである。 |
2年ぶりのご対面 |
「このへんだったはず」と掘り返して見る。あったぞ、2年ぶりに日の目を見る化石だ。 ちなみに、これが「イグアノドン」だというのはあくまでも仮の話。本当はちゃんとクリーニングして調べてみないと何の化石かは同定できない。 ただ、この時代(白亜紀前期)にこのへんにいたこのくらいの大きさのこんな感じの化石は、過去の発掘例からいってイグアノドンの仲間、ってことなのだ。 ちょーっとずつ化石を露出させる。午前中の作業はここまで。 |
午後の作業 |
楽しみなお昼ご飯。スープがうまいんだよな。 モンゴルでの発掘ツアーには専属コックがつく。そしてコックの善し悪しによってメンバーの腹具合が決まる(^^; ちなみに、私は一度もお腹をやられたことはない。 だいぶ骨っぽいのが見えてきた。今日の作業はここまで。 |
夕食は昼より軽め |
一日のしめくくりは夕食。 お皿の向こうに見えるのは恐竜折り紙。メンバーに上手な人がいたのだ。 |
発掘地での生活は… |
これはトイレです。 乾燥してるからほりほりでも匂わない。 大をしたら砂をかけること。じゃないと蝿がたまって大変なことになる…。 これは洗面所。 水は遠くから汲んでくるのでちーっとずつ遠慮しいしい使う。 当然、発掘地にいる間は風呂無し。といっても、これも乾燥してるから臭くはならない。 4日くらいしかいられないしね。 そして朝ご飯。おかゆが出た。 |
イグアノドン第2現場 |
こちらは第2現場、こっちもイグアノドンらしい。 でも、かなりモロモロの化石で第1現場よりは状態が悪い。 ジャケットできるように掘り進めたところ。 今回はこのほかにもっと状態のいい埋め戻しイグアノドンがあるという話だった。 1996年の発掘ツアーの時にツアーメンバーに最初に見せていた見本(?)イグアノドンが埋まっているので掘って持っていくというのだ。 そんなことなら96年の時のアルバムを研究してくるんだったな。どこだかわかんないじゃいかっ! ここが怪しいと掘ってみたんだけど何もでなかった。うーむ。 |
うれしやホーショル |
本日のお昼ご飯はホーショル(揚げ餃子みたいなもの)だった。 モンゴル料理の中では一番好きなのだ。 でも、日本人メンバーにはいつも不評。もっとさっぱりしたものが食べたいらしい…。 この年、キャンプには2匹の犬が遊びにきていた。 スタッフの犬ではなく、近隣の遊牧民の犬だそうだ。 「ゲルに入ってはいけない」というしつけが行き届いているようだ。 |
第2現場、化石掘り出し完了 |
第2現場のイグアノドンは、これで掘り出し完了。 運搬する時に化石が壊れないようにするため、あまり露出させずに土ごと運ぶのだ。 掘り出した化石は石膏ジャケットで固める。 今日は表側だけ。乾くのを待って明日裏返してまた石膏をつける。 ジャケッティング終了した化石は麻布をかけてしばしお休み。 この第2現場化石はもろくてちょっと展示用になりそうもない。 96年の見本化石の埋蔵箇所を探してしばしうろつくが、見つからない。 見つからないこと徳川埋蔵金の如く…。 |
衛星電話 |
衛星電話を持ち込んで、画像など送って実況レポをする…はずだったけど、うまく通信できなかった。 音声電話としてしか機能しなかった。 おきまりの夕ご飯画像。 |
イグアノドン探し |
発掘3日目の朝ご飯。マントウとスープとサラダ。 第1現場、第2現場とも発掘が進行中だが、もっとキレイなイグアノドンが埋まっているはずなのだ。 あっちこっちうろうろしてみて、怪しいところは掘って回るのだが、なかなか。 記憶も怪しいし、「埋まっているはず」という情報もあやふや…。 |
もろもろの化石 |
第1現場の化石、昨日ジャケットにしたやつをひっくりかえす。 麻布を下に敷いてえいやー。 しかし、形が大きかったのと土がやわらかかったせいで、ジャケットの形がぐずぐずに…。 第1現場の化石の破片。黒っぽくなっている。 |
第1現場も着々と |
埋まっていた化石の全貌が見えてきた。 これは背骨の骨かな。 |
楽しいお昼 |
これは給水タンク。これを車でがらがら引いていって水を調達してくるのだ。 脇にあるポリタンクは水用。石膏のジャケットを作るにも水が必要だ。 この日のお昼は私が大好きなボーズ(モンゴルの小龍包)とうどん入りスープ。 うまいぜ〜。 |
イグアノドン第1現場の仕上げ |
掘り出した化石をジャケットする。 ある程度乾いたところで、ひっくり返す。 掘り返した跡は埋め戻すのだ。 第1現場周辺はこんな感じ。 労働の後の食事はうめぇ。これだから毎年ゴビに来ると太って帰るんだよな…。 |
お粥には… |
朝ご飯のおかゆにお茶漬けのりがぴったり。 相変わらずお行儀のいいわんこ。ゲルの中には入ってこない。 |
イグアノドン第2現場の仕上げ |
こちらの溝イグアノドン、前日にひっくりかえしたジャケットが乾いている。 これにさらに石膏を塗り込めてふたをする。 掘り出しちゅうにばらけてしまった骨々。ここの化石は地層は黒っぽくなっている。沼みたいなところだったのかも。 |
イグアノドンを探せ |
お昼はバンシテイ・シュル(餃子入りスープ)とチャーハン。 2つのイグアノドンの掘り出し&ジャケット作業は終わった。でも、初めに指示された1996年に見本だったイグアノドンは見つかっていない。がんばってがんばって探すのだ! …といっても、あたりをふらふらして地面をつつきまくるだけなのだが…。 カメ発見!やはり過去、水辺だったせいかカメが多い。中生代のカメといっても現生のとあまりかわらない感じ。ここのはMongolemysという種類らしい(伝聞なので不確かだが…) |
発掘現場での最後の夕食 |
ゴビで食べる最後の夕食、心なしか豪華。 夕食後、われわれはキャンプ地をあとにして、帰途に着く。 チョエルに停車中の寝台車両でお休み。1コンパートメント4寝台の車両だ。 明け方、上り電車に連結されてウランバートルへ向かう。我々は寝ている間に移動というわけだ。 |