UTF-8 Digging in Gobi, 2010 (script2)

残りは大物?

ゴビ恐竜発掘ツアー2010

小さい恐竜の絵
2010年8月4日〜14日

発掘地まで発掘地1〜3 日目発掘地4〜7日目帰途

初日の朝
朝

朝ご飯の前になにやらさっそく拾って来た人たちが! うわ、爪もあるし、指の骨もある!!

ご飯は今年も外のテーブル。朝ご飯はおかゆ。おかゆにはお茶漬け海苔がグー。コックさんが揚げパンもつくってくれた。モンゴルの化石発掘ツアーにはお料理をしてくれる人がつくのだ。楽ちんだ。
朝朝朝
パラロイド パラロイドつぶつぶにアセトンを混ぜて化石固めるパラロイドをつくる。
この地の化石は土の中に埋まっていて脆いものもあるので、掘り出す前に薬品で固めて保護しておくのだ。
徒歩 徒歩キャンプ地から発掘現場まで徒歩。速い人で20分くらいかな、ねこまたぎのたらたら歩きだと45分くらいかかる…。
途中が枯れ川だったりするので、現場近くにキャンプを張るには危ないのだ。
現場 現場「この辺かな」「この辺ですね」掘り始めた。
みんなより先に歩いていた人はGPS持ってなかったのにまっすぐ1年前の現場へ。すごい、山歩きのベテランは凄い!
朝朝朝
朝

掘り始めたらあっという間に続きの化石が出て来た。みんなでよってたかって掘り進める。
この日、ねこまたぎのDパックにつけている温度計によると、朝のテントの中23℃、昼の発掘現場は日陰で30℃、日なたで45℃!


初日午後
昼

この日はキャンプまで戻ってお昼を食べた。けれど、往復の時間がもったいないので、翌日からは昼を車で現場に持って来てもらうことに。

実は、昨年日本から持ち込んだツルハシが現場にきていないということがこの日の朝になって判明した。上の方はシャベルでも掘れるけど、ちょっと下にいくと掘りづらい。ということで、ドライバーさんにサインシャンドまでいってツルハシを買って来てもらうことになった。ドライバーさんたち、キャンプにいったら暇かと思えば、結構いろいろ使われてそれはそれで大変。

現場 現場午後も同じような作業が続く。
休憩時間は撮影タイム。
現場

18時半頃間で作業して、またとぼとぼキャンプ地へ戻る。
だがしかし、他の人はとぼとぼしてない。道々、化石を探しながら歩くのだった。

夕食 夕食

夕飯はショートパスタ。途中のスーパーで買ったジュース、うめぇ。


発掘2日目
キャンプ

キャンプ全景。今年は、キッチン&スタッフ用ゲル1つ、宿泊用ゲル1つと一人用テントが4つ。ねこまたぎはテント泊。夜は気温が下がるので快適に眠れる。

朝 発電機朝はおかゆで始まる。
キッチンゲルには冷蔵庫あり。発電機が時々働く。
道中 道中現場に行く途中に化石ポイントがあり、みなさん、化石を探しながら歩く。ので、現場到着が遅くなる
ねこまたぎもダチョウ恐竜の爪(写真右端)を見つけた!。
現場

無事入手できたツルハシで土木作業。

化石はまわりの土ごと石膏で固めて運搬する。骨だけをとりだすわけではないのだ。なので、つながりかたの見込みがついたらまわりを広く掘り下げて行く。

昼 昼

お昼の配給。パスタにキャベツ載せ。

キャンプスタッフに日本語を習っている青年がいて、とても助かった。ドライバーさんの息子さんで、おとうさんが日本人との仕事をするというのでスタッフを希望したそうだ。モンゴルの人は日本語の上達速い!
現場

午後も黙々と作業。大分穴が広くなった。あっちこっちに化石が出て来た。これ、全部持って帰るのは無理かも。

現場

夕飯はスープパスタ。

夕食後、小林先生のパソコンで論文の図版などを見ながらこのあたりの地層の説明をしてもらう。このあたりは白亜紀後期の一番下のバヤン・シレ層らしい。(下表参照)

白亜紀後期の地層
層の名前特徴化石
ネメグト西ゴビあたり。ヘルミン・ツァフとか。タルボサウルス
ジャドクタ白い。ツグリギン・シレとか。アラク・テグは赤いが時代は一緒プロトケラトプス
バルン・ゴヨット赤い地層。 
ジャブランタ今いるところのちょっと先にある。赤い地層ヤマケラトプス
バヤン・シレ今いるところ。白い地層 

発掘3日目
朝食空 現場

夜中にぽつぽつ雨が降って来て、朝方は雨だった。そしてトイレに出るのも恐いくらいのもんのすごい風。強風のため、朝ご飯はゲルの中となった。

雨は上がったのだが、強風はやまず、みんなウインドブレイカーなど着込んで現場へ。風が凄いので肌を晒していると体温を奪われて体力消耗して危険なのだ。

昼

昼には風はだいぶ止んだ。お昼はチャーハンだった。

夜

昼に汁気を控えるため、夜は汁たっぷり。

そろそろ化石を運び出す算段をしなければならない。今回は現場が長いと思っていたのに化石を全部取り出すには日にちも資材も足りない。大きな化石を石膏で固めると持ち上げられないので、分割するか、このまま埋め戻して重機が手に入った時に掘り出すか、など先生たちは悩むのであった…。


続く→


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Feb. 2, 2011

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