[フェレットアイコン]とら&びゃっこの副腎腫瘍疑惑

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はじめに免疫力強化期間リュープロン注射手術番外編・タイムの場合

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びゃっこの場合

発症:
2000年夏、びゃっことすざくは尻尾の毛が抜けてしまった。秋のフェレットショウではRat Tail(ねずみしっぽ)などと書かれてしまった。しっぽ表面に黒いぶつぶつがあって茶色く汚れており、ぬるま湯で洗うと落ちる。典型的な皮脂つまりであった。
2001年1月、びゃっこは3歳になった。冬になってびゃっこもすざくも尻尾に毛がはえてきた。ところが、1月下旬、春のフェレットショウのエントリーをすませた直後くらいに、びゃっこのお尻の毛が薄くなっていることに気づいた。皮脂つまりとは違って表面はすべすべできれい。副腎の異常による脱毛によく見られる症状だ。

2月3日、近所の獣医さんで診てもらった。現時点では副腎腫瘍かどうかわからないとのこと。副腎だったら次のような症状が出ると説明を受けた。
経過観察 2001:

2001年3月24日、歯石取りのついでに往診のお医者さんにびゃっこを診てもらう。
ハゲはビタミン不足の可能性もあるが、臭いがキテいると指摘される。癌化する前にとってしまったほうがいいと勧められた。

4月、とらの脾臓手術をした遠いほうの病院へいく。
ハゲ具合をチェックし、念入りな触診。副腎臭いけどいまのところ様子見といわれた。

8月、再び近所の獣医さんに相談。人間だけ行って話をきいてきた。びゃっこの体重が1kg前後に減ってしまったので、ちょっと心配だったのだ。
副腎腫瘍の場合、体重減少より過食・多飲が出るとのこと。びゃっこの場合はそのへんは全然心配なく、元気も電池の持ちも良好なので、引き続き様子見とした。
晩秋になって、びゃっこの体重は1kg+αを維持するようになった。夏痩せだったのか!?

11月23日、オフ会で、副腎経験者から「首がぷよぷよ、背中の肉が落ちているなど(脂肪は落ちずに筋肉だけ落ちている)、副腎腫瘍の子に典型的な症状が出ている」と教えられた。男の子の場合、前立腺に転移して嚢包(のうほう:こういう字だったかな?)ができてしまうと治療が難しいそうだ。

11月26日、とらの健康診断のついでに遠いほうの病院へ連れていく。
念入りな触診と健康診断。ハゲ具合など、発症してからの進行が遅く、副腎も大きくなっていないので、まだ心配いらないと言われる。アガリクス(免疫力向上)とビタミンE・F(ハゲ対策)を勧められたが、すでにうちでは導入済みだった…。
現在、うちで飲ませているアガリクスはファンケルのもの。3gのスティックを3匹で1週間。先生にきいたら量はそんなものでいいといわれた。ビタミン剤はPowier。ビタミンEは入っているがFは入っていない。取りあえずEが入っていればいいとのことだった。
ちなみに、ビタミンFって聞いたことないなと思って調べたら“リノール酸”のことだった。

12月、なんとなくびゃっこの薄毛が進行しているようで、とらの背中もアンダーコートが薄くなってきた感じがするので、少し心配になった。
「亜鉛・リノール酸強化で毛によい」と書いてある猫餌(Nutro Max Cat Hairball)をブレンドしてみることにした。
ヒトの場合、亜鉛は育毛と前立腺肥大の治療に使われるらしい。但し過剰は免疫力低下や糖尿病を招く。
イヌの場合、皮膚、毛、脂漏性の皮膚病に効果があるらしい。もしかするととらの背中ニキビにもいいかもしれない。

亜鉛入りフードは2週間で1袋なくなっておしまい。期間が短いこともあって、効果のほどは不明。とらの背中のニキビがちょっと活発化する気配だったので、やめることにしたのだ。
その代わり、オメガ脂肪酸配合と書いてあるパスバレーフードを試してみた。調子いい。パスバレーフードは手に入りにくいので、つなぎに同じくオメガ脂肪酸配合の猫用ユーカヌバ・チキン&ライスをブレンド。以前、ユーカヌバ・ライトをブレンドしていたのだが、ライトじゃなくても大丈夫なようだ。とらの背中もびゃっこの便も特に異常なし。

とら&びゃっこの場合

経過観察 2002:

1月26日、びゃっこの疑惑1周年&4歳の誕生日(29日)ってことで、遠いほうの病院に診察に連れていった。薄毛はちみっと進行しているが、相変わらず臓器の腫れはみられない。一安心。
但し、とらのほうがちょっとまずいかもしれない。診てもらったところ、背中の薄毛が進行していて、触診で右の腎臓あたりが怪しいという。もしかしたら右の副腎が腫れているかもしれない。来月も診てみて、怪しいようだったらエコーなどの検査をするということに。
この日は2匹にビタミンEが処方された。Powierは中止して、そちらを与えることにする。
ちなみに、とらの薄毛は背中の部分が顕著で、臀部はそんなでもない。びゃっこが臀部からハゲはじめたのとは様子が違う。

【現在のお食事】

2月23日、とらの経過観察とびゃっこの背中のシミを見てもらうため、遠いほうの病院へ。
びゃっこのシミは毛穴が汚れているということみたいで、心配はいらないといわれた。
とらの副腎が「腫れているかも」から「さわってぐりぐり」くらいいいまででかくなっていた。このぺ−ジの最初に「腫れても豆粒大」と書いたが、それどころではなく、スーパーボール大なのだ!
念のためレントゲンをとった。私がみてもよくわからないのだが、説明によると背中からみると幅は狭いものの、白いものが横から見るとかなりの面積で写っていると。そんな…。

今回も引き続きアガリクスを使うよう、薦められた。しかし、1年前から使っていてこれだと、今のとらの状態をよくするためには効いていないのかもしれない。そこで、病院で処方しているアガリクス+サメの軟骨を出してもらった。あと、体をやたらかゆがるということもあって、消炎剤も出してもらった。消炎剤は臓器の腫れを抑えるのにも効くかもしれないとのこと。ビタミンEも引き続き。
10日間おいてまた診てもらうことにした。

この間、フェレット・メーリングリスト・ジャパン(FMLJ)で副腎腫瘍に使っている薬の情報を募集。みなさんにいろいろ教えてもらって、先生にも伝えた。大きくわけて、ホルモンの分泌をおさえる薬と、副腎皮質そのものを壊す薬があるらしい。サプリメントの情報ももらった。
偉大なり、フェレ飼いネットワーク!

サメの軟骨入りのアガリクスは、今まで与えていたもののように素直に水に溶けないという問題があった。最初はフンとされてしまった。ので、まず乳鉢ですり潰し、従来与えていたアガリクスを水で溶いたものと混ぜて与えることにした。消炎剤もビタミンEも一緒にぶち込む。そうすると、とらはなんの疑問もなく喜んで舐めるので助かる。
びゃっこは従来のアガリクス+ビタミンE。

3月5日、とらの経過観察のため遠いほうの病院へ。
腫れは相変わらず。先生と薬の相談をした。

ということで、ホルモンを抑える薬は当面、使わないことになった。
とらの場合、心配されるのは腫れが大きくなって他の内臓を圧迫することだそうだ。その結果、食べられなくなったり排泄が困難になったりする。脾臓の時の心配と同じだ。
腫れを抑えるには消炎剤を使うが、ステロイドなので、前回同様微量使ってみて、様子をみつつ減らしたり増やしたりしてみましょうということに。
サプリメントのほうは、知り合いから「うちの子はこれが効いた」というやつのサンプルをもらっていたので、その成分の表を見てもらい、使ってみることにした。アガリクス+サメ軟骨+メシマコブとかいろいろ入っているやつで、獣医さんでしか買えないものである。とらに有効だったら使いつづけたいので、先生も調べておいてくれるそうだ。
一週間したらまた診てもらうことに。

【現在のお食事】

3月12日、とらの経過観察のため遠いほうの病院へ(今年4回目)。
腫れのぐりぐりがなくなっていた。腫れの形状が変ったらしい。触診によると腫れ表面がでこぼこしている感じなのだそうだ。この日はびゃっこは連れていかなかったのだが、とら同様、アガリクス+いろいろを与えていたら体重が増えたので(自宅計量)、よさげ、ということで。このまままた来週ということに。

3月19日、とらの経過観察のため遠いほうの病院へ(今年5回目)。
腫れは大きくなっておらず、今のサプリメント&薬でしばらくいけそうだということに。アガリクス+いろいろは同じような成分が入っている奴を取り寄せてもらえることになった。
ただ、とらのお腹がぽっこりしているので腹水がたまっている可能性あり。レントゲンをとればわかるそうだが、2月に撮影したばかりなので、この日はやめにした。
体重を測ったところ、ここ3回とも同じ1.1kgだった。それなので、異常にたまっているということもないだろうという判断になったのだ。日ごろ、気をつけて様子を見ることにした。(腹水を減らす場合は利尿剤などを処方するそうだ)
びゃっこの相変わらず触診では腫瘍らしきものは無し。背中のシミも消えていたのでめでたしめでたし。ハゲは相変わらずだが、日常も無駄に元気です…。

【現在のお食事と薬】

3月31日、とらの経過観察のため遠いほうの病院へ(今年6回目)。
前回から10日くらいたって、おなかのぽっこり感はなくったが、体重がちょっと減った。診察の結果、腹水はなく腫れは3cm位でとまっているようだった。脈もしっかりしており体温も問題なく、このままならしばらく大丈夫ということに。
消炎剤を休止してサプリメントだけで様子を見ることにした。

【現在のお食事と薬】

4月6日、入荷したサプリメントをとりにいってきた。アガリクスに加えて次のものが入っている。

いずれも、免疫力を向上させたりするもの。

とらの体重が減っている。食事はしているはずなのだが…。ここのところ1kgちょっとだったのが、1kgを割ってしまった。自宅計量で

ちょっとまずいかも。
ちゃんと食べているところは確認してないが、餌取り替えしている時につまみにくるし、おやつも欲しがるし、豚耳にも執着している。便は少しゆるいかもしれないが、ブレンドフードをかえていたのでその影響も考えられるし…。

【現在のお食事と薬】

4月13日、とらの体重激減のため遠いほうの病院へ(今年7回目)。
お腹のしこりが触ってわかる感じになっている。
腫れを抑えるために消炎剤を注射。
下痢や嘔吐の症状は出ていないので、あわてて何かをしなくてはいけないという状態ではないようだ。
ACCを増量して様子を見ることにした。

4月14日、少量だった便が普通の量になったが、体重の減少がとまらない。
自宅計量で890gまで落ちた。
ケージ内の餌はそこそこ減っているし、全然食べていないわけでもないようなのだ。
嗜好が変ったかもしれないので、FERRET SHOPのフードサンプルを申し込んで見ることにする。

【現在のお食事と薬】

病院にいった翌日はまた減っていてブルーだったのだが、2日後の月曜から体重が増量に転じた。1日10〜20gのペースで増えて、9日後の4月22日には970gまで回復。
おなかのしこりがわからなくなっており、それに関しては消炎剤が効いたのだと思う。食欲増進は何が効いたのかわからない。結局とらはパスバレーフードも食べているのだった。

4月26日、とらとびゃっこの経過チェックのため遠いほうの病院へ(今年8回目)。
とらの体重は病院計量でも1kgを越えており、良好と判断。但し、腫れそのものは小さくなっていない。
ACCの量を通常に戻し、核酸も与えてみることにする。
びゃっこのほうは相変わらず腫れもなく貧血もなく問題なし。気のせいかもしれないが、背中の毛がはえてきているような気がする。

【現在のお食事と薬】

5月2日、ジステンパーの予防接種とフィラリヤ薬をもらうために、3匹を連れて近所の病院へ。
今年はとらはジステンパーの予防接種はしないことにしていたが、フィラリヤ薬のことがあるので、ちょっとだけ診てもらった。そしたら、「腹水がたまってます」と。
この後、とらはいろいろあって、5月21日に腹水抜いた。そしたら、腫れているのは肝臓かもしれない、ってことに…。ので、とらの以降の経過は「とらの腹水闘病記」に移します。

5月19日、びゃっこが排尿したあと、ちんちんに軟膏状の分泌物がついていた。この日、2回目撃。いつも放牧時にトイレしたらおしりをちょんちょんと拭いているのだが、そうしていて気がついたのだ。
分泌物はオロナインくらいのやわらかさで、色はオロナインより白く、無臭。
翌日には出なくなっていたので、特になにもしなかった。そしたら、また週末になってしっこの後にクリームみたいなものがついてた。

5月26日、びゃっこの分泌物問題のため、近所の病院へ。
聴診と問診で、男性ホルモン過剰で前立腺の異常がおきており、それで膿が出ているのだろうとのこと。問診できかれたことは、次にあてはまるかどうかである。

  1. 落ち着きがない。すぐに起きてしまう。
  2. 物音に敏感である
  3. 多食多飲むで、いっぱいしっこをする
(3)を除いて、びゃっこは昔からそうなんですけど…。
どうやら、びゃっこが無駄に元気なのは副腎皮質ホルモンの影響でドーピング状態にあるかららしいのだ。が〜ん。

さしあたっての問題は、排尿困難の危険を回避することである。前立腺が男性ホルモンを受け取るのを阻止する薬(抗ホルモン剤?)で対処療法することにした。
薬を飲んでいる間は膿は止まるが、やめるとまた出てくるらしい。男性ホルモンの働きは季節によって違うこともあるので、過剰がおさまっている間はやめていても大丈夫らしい。
薬は内服で、それほど高くないし、少量なので飲ませるのにも問題ない。しばらく続けてみることにした。

びゃっこの副腎の根本対策についても聞いてみた。
基本的には開腹して取るか、抗癌剤を使うかになるそうだ。FMLJなどから情報をもらったホルモンを抑える薬についても聞いてみたのだが、副腎を治す薬ではないので、先生の選択肢には入っていなかった。
当面は、前立腺のお薬と、遠いほうの病院でもらっているACCでいってみようと思う

ちなみに、うちにあるニンゲン用家庭医学大事典を見てみたのだが、“前立腺の異常で膿が出る”という記述はどこにもなかった。ニンゲンはそうならないのか?

【現在のお食事と薬・びゃっこのみ】

9月21日、とらが亡くなってからほったらかしだったびゃっこの経過観察に、遠いほうの病院へいってきた。
びゃっこは引き続き前立腺が男性ホルモンを受け取るのを阻止する薬を服用している。膿はでなくなったが、おしっこをするのに他の子より時間がかかる気がする。
先生が触診してみたところ、やはり前立腺が腫れ気味とのこと。診察台の上で粗相してしまったのだが、「出方が鈍い」「出た後も残尿がある」ということで、このまま腫れて尿が出なくなってしまうことが心配された。
今回は、こちらから再度申し出て、副腎のホルモンの出すぎを押さえる薬を試してもらうことにした。現在、この病院では使っていないので、入り次第また連絡をいただくことになった。

【現在のお食事と薬・びゃっこのみ】

→リューブロン注射へ続く


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Nov. 28, 2001
Last Modified: Nov. 24, 2003

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