[フェレットアイコン]とらの脾臓全摘出

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とらは脾臓が肥大して全摘出手術をうけました。(2000年11月)
病理結果は良性でした。
診断はフェレットに多い原因不明の脾腫とのことでした。

このページは個人の経験を元に書いています。学術情報ではありません。
体験談としてご利用ください


脾臓って?

なぜに脾臓が腫れるのか:
[脾臓の位置] 脾臓(ひぞう)は、古くなった血液を分解したり、リンパ球を作ったりする臓器である。左図のように左わき腹のあたりにある小さな臓器だ。それが、とらの場合は右図のようにおなかを横切って右の下腹まで延びてしまった。うすっぺらく舌のように延びるのだ。
脾臓はいろいろな原因で腫れることがある。(人間用の家庭医学事典からの知識より)
  • 外傷(交通事故などで短期間に急に腫れることも)
  • 感染症(風邪なども含む)
  • リンパ腫
  • 肝臓など他の臓器になにか悪いことがある時
フェレットの場合、副腎腫瘍などが原因で脾臓が腫れることもある。
腫れるのは、脾臓に血がたまったり、脾臓で血液を作りはじめたり(髄外造血)するかららしい。
[腫れた脾臓の位置]
腫れると何がやばいのか:
まずは他の病気のせいで腫れていないかどうかのチェックが必要である。リンパ腫など、悪性だとフェレットにとってはこわい病気である。
また、血液が脾臓にたまってしまうので、貧血になることがある。これも恐い。
さらに、とらのようにどこも悪くなくても、暴れて腹を打って脾臓が破裂したりすると失血死に至るという心配がある。あまりに腫れると他の臓器を圧迫して食べられないなど具合の悪いことになる場合もある。
治療は?:
他の病気が原因だった場合、そちらが治れば脾臓も縮むことがある。まずは、他の病気をおさえるべく、投薬をするらしい。
とらのように、原因不明でただただ腫れ続ける時は取ってしまう。脾臓はなくても大丈夫なのだそうだが、リンパ球製造工場が1ヶ所なくなるので、感染症に弱くなる。但し、リンパ球は脾臓以外でも作っているのでゼロにはならない。

とらの場合

発見:
2000年秋のフェレットショウの入り口チェックで、触診してた獣医さんから「脾臓が腫れている、病院へいくように」といわれた。その後のチャンピオンシップの審査でも審査員から「腫れているので病院へ」というコメントを書かれた。
春のフェレットショウでは何もいわれなかったし、初夏に予防注射をしにいった時の健康診断でも別になにもいわれなかった。なんか急に腫れだしたようだ。2000年9月でとらは5歳。健康優良児にもついにガタがきたのだろうか。
次の週、近所の病院へ連れていった。やはり脾臓あたりが腫れているとのこと。しかし、日常生活で他に異状がなければ様子見といわれた。
でもやっぱり心配だったので、今度は遠いほうの病院へ連れていった。ここでの所見も近所の病院と同じ(近所の先生、ごめんなさい)。 フェレットによく見られる原因不明の脾臓肥大だろうとのこと。(触診と聴診だけで、血液検査はしていない)
椅子から飛び降りたりする活発な子だと腹を打って脾臓破裂の心配があるらしいが、幸いとらはのったりだったので大丈夫。
先生からはアガリクスの投与を進められた。免疫力増強と腫瘍縮小が期待できるらしい。ちょうど話題になっていて与えてみようかと取り寄せているところだったので、相談の上、人間用のアガリクスを与えてみることにした。先生によるとペット用も人間用も中身はかわらず、ペット用のが安いのでそれを飲んでる獣医さんもいるとか…。
ということで、薬はなしで、健康食品であるアガリクスを与えて1ヶ月後にまた脾臓の状態をみてみることになった。
経過観察:
うちでは、今まで与えていたビール酵母の粉末に粉末のアガリクスを混ぜて、水で溶いておやつ代わりに舐めさせた。ビール酵母も苦いが、アガリクスはそれ以上にまずい。なのにやつらは喜んで舐める。健康な子に与えても害はないということで、うちでは3匹一緒に舐めている。
アガリクスを始めて1週間もたたないうちに、とらの電池持ちが目に見えてよくなってきた。いままでより活動的になってきたのだ。食欲も増して、ご飯をもりもり食べる。脾臓の方は相変わらずだが、うれしい副作用だった。
1ヶ月後、脾臓の方は残念ながら私が触ってもわかるくらい成長していた。右下腹にあった先っちょが背中にも回りはじめている。やばい。再度、遠いほうの病院で見てもらうとやっぱり大きくなっているといわれた。
先生は、この調子だと取ってしまうしかない、この子の余命と手術のリスクを考えて決断するようにといった。
私は手術することにした。
  1. この調子で脾臓がでかくなったら、他の臓器を圧迫するなどして1年もたない。
  2. 生活の質を大事にしたい。ものが食べられなくなるなどの状態で生き長らえるってのはつらい。
  3. この調子で脾臓がでかくなったら、いろいろな薬を試している余裕はなさそうだし、合うか合わないかわからない薬で体調を崩すのも恐い。(原因不明の病気で入院して投薬を繰り返して…、退院はしたのだけれど別の病気を併発して死んでしまった友達がいるので、自分は普通の人以上に恐がっているのだと思います。)
  4. アガリクスのおかげで体力がついた。手術に耐えられるかも。
  5. アガリクスのおかげで活動的になった。腹を打って脾臓破裂が恐い。
  6. 脾臓をとっても元気に暮らしている子は結構いるらしい。(すえぞうさんちの故アイシャ様とか)
手術の日は11月25日に決めた。

決断はしたものの、覚悟はなかなかできなかった。手術がうまくいったとしても最後の屋外オフになるかもしれないと、手術の1週間前にはいたちごっこのお散歩会に連れていった。この時、同じフェレ飼い仲間と話をしてて、覚悟が定まったかもしれない。

手術:
11月25日、とらを病院に預けてから高校のクラス会へでかけた。今回の病院は患者さんがいない時間を見はからって手術するとのことで、何時に執刀されるのかはわからない。とりあえず午後、急患が入ったら夜になるかもしれないということだった。手術の前に血液検査をして麻酔等に耐えられるかどうかチェック、そこでだめだったら中止になる。
いつもなら2次会3次会まで参加のクラス会だが、今回は1次会でお暇して、病院の最寄り駅のデパートでウインドウショッピングしつつ病院からの電話を待つ。状態がよければ連れて帰れるかなと期待していた。デパートの中は電波状態があまりよろしくなく、ふと気づいたら着信履歴が! あわてて病院に電話した。
とらの手術は無事終了、明朝の様子をみてから退院、といわれ、その日は面会もせずに帰途に。翌朝、OKをもらって迎えにいった。とらは疲れやすかったものの、ひょうひょうと元気。帰りのキャリーでPだったのに、食欲もりもり。
開腹した時に見たとらの副腎や肝臓はきれいだったとのこと。診断目的でみてもらったわけではないので、確定的なものではないのだが、今のところ安心ということでほっとした。
術後:
先生からは手術のストレスによる腸炎に注意、といわれていたのだが、とらの便はすぐに普通の状態になり、食欲も落ちず。さすが、食い意地ニュージー。
今回もすざくの避妊手術同様、抜糸不要の糸での縫合だった。最初、傷口が少し赤いのが気になったが、とら自身は気にする風でなし。5日間は化膿止めのお薬を飲む。
手術直後の様子は、「近頃のうちのやつら2000年秋」参照。
臓器は病理にだして、悪性でないことを確認した。

最初に診てもらった近所の先生にはなにも知らせず手術してしまったので、ちょっと後ろめたかった。別の用事で行った時に、手術したことを話した。近所の先生は、投薬も試さずいきなり切ってしまったことに反対だった。もともと、「臓器は必要だからある。影響ないからとむやみに取るべきでない」という考えの先生なので、そうかなとも思ったが、とらに脾臓については私自身はとってしまってよかったと考えている。

一ヶ月後の年末年始には実家に泊まりに行って問題なく過ごし、2ヶ月後には体重も戻った。5月には公園オフにもでかけた。特に風邪を引くこともなく2001年9月には元気に6歳を迎えた。


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Nov. 01, 2001
Last Modified: Nov. 01, 2001

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