[●]すざく、尻尾の腫れから肺炎[●]

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すざくは原因不明の尻尾の腫れの後、菌の感染による肺炎及び内臓不全で亡くなりました。(2004年8月)
こんなことになってしまったのは、9割は治療方針の変更の決断をミスった飼養者の責任だと思っています。すざく、ごめんなさい。

このページは個人の経験を元に書いています。学術情報ではありません。
体験談としてご利用ください


経緯

1999年5月05日 すざく誕生
2000年4月15日 フェレットショウにて、しっぽの先の骨が曲がっていることを指摘される。(これは生まれつきなんだと思う)
その後、骨が曲がっているあたりが腫れてきた。予防注射の時などに診てもらっていたが、急激に大きくならなければ問題ないということで、しばらく放置。
2003年6月13日 [水腫手術前]腫れ大きくなってきたので近所の病院にて尻尾の先の手術。脊索腫を疑って先を切る予定だったが、水ぶくれだったので切開しただけで切断はしなかった。
抗生剤を1週間投与
2004年4月09日 [抗生剤投与中]尻尾のかさぶたが治っていないので抗生剤投与2週間
余計に腫れてきたような気がする
効果がないのでステロイド剤に変えてみる。2週間投与
だんだん臭くなってくる
 5月12日 尻尾の先が壊死していたので切断手術
抗生剤投与1週間
この間、自宅で包帯交換できないので、16日にも通院して包帯交換。
 5月21日 実家に預けていたので、遠いほうの病院にて包帯交換。抗生剤が終わっていたので、その病院で3日分処方される。
 5月26日 近所の病院に包帯交換通院。
切った尻尾先の病理検査では腫瘍は認められず、血栓が見られたため、静脈血栓による血行不良が原因のむくみ&腫れと診断される。
尻尾根元と中間にも腫れができた。包帯の圧迫がいけないのかと、その後は包帯無し。傷がじくじくしていた尻尾先を焼く。
鎮静剤(血液が固まりにくい副作用を利用)投与開始。
 6月20日 [鎮静剤投与中]傷が治らない。効果がないので鎮静剤をもう少し副作用が強く血が凝固しにくい薬に替えてみる。
傷がじくじくしたらヨードチンキで焼くよう、指導される。
 6月21日 遠いほうの病院で副腎治療しているびゃっこの通院のついでに、すざくも診てもらう。
見たことない症例だといわれる。
 6月25日 傷から出血するので、投薬一時中止。尻尾のむくみがとれて、色もよくなってきているので、血の巡りをよくする効果はあったようだが、効き過ぎたようだ。
この時点で体重856g(すざくとしては正常範囲)
 6月28日 血管拡張剤と、先の鎮静剤を1日交替で投与開始
オキシドールで消毒/ゴミ除去の後、ヨードチンキの手当て
じくじくの傷がかなり臭くなってくる
 7月03日 ヨードチンキを中断、コパイバ油(殺菌効果のある樹液)のサンプルを1日半試す。
尻尾根元の傷の下にピンクの肉が見えてきた(それまでは灰色で臭い汁を出していた部分)
 7月05日 [オイル処置中]傷が痛々しいので、独断でヨードチンキをやめて希釈したティートリー油で手当てしてみる。
ティートリー油と傷の臭い液がまじるとかなりひどいニオイになる
 7月08日 独断で手当をコパイバ油に変更
 7月15日 体重が730gに減少。この2〜3日前から食事量が減った気がする
 7月17日 びゃっこと別居、ドライフードはほとんど食べていない
a/d缶とカケシアを混ぜたものを朝晩強制給餌。投薬中止。
 7月18日 遠いほうの病院で診察、傷を洗って徹底消毒する作戦に変更。以後、そちらで診てもらう。
a/d缶は自分からかなり調子よく食べる。
 7月19日 [しっぽぐるぐる巻き]入院してかさぶた除去&傷洗浄処置。
翌20日に退院。抗生剤投与開始。しばらく週2回ペースで包帯交換に通う。
 8月05日 夜中に呼吸が浅く激しいことに気づき、夕方通院。レントゲンを撮ったら肺炎であることが発覚。薬剤の噴霧室に入ったり注射などの処置をしてもらう。
 8月06日 朝になっても呼吸がよくならないので入院。
 8月10日 体温が上がらないなど容体が悪化し死亡。
開腹してみてもらったところ、直腸と腹膜が赤く腫れており、肺と肝臓が重度の細菌感染で白く膿んでいた。肺はかなりひどい状態で、これで呼吸できていたのが不思議なくらいだといわれた。胸水はたまっていなかった。
尻尾の腫れを起こした菌が血液中に入って全身を回ってしまった感染症だといわれた。


反省

治療方針転換ポイント:
悲しいことになってしまった最大の原因は、私が菌感染の危険を認識せず、治療方針転換の決断を早くしなかったからです。すざくの治療転換ポイントは4回ありました。
  1. 最初の水ぶくれ手術の3ヶ月後くらい。
    小さな傷なのに3ヶ月たってもかさぶたがとれないのは変。このくらいの時期に手術した病院に診てもらうべきだった。
  2. 抗生剤を投与して尻尾の先が腫れて来た時。
    傷を快復させるための薬を投与したはずが腫れてくるのは変。もっと主治医に「変!」と主張すべきだった。
  3. 壊死して切断した尻尾の病理結果が「血栓」で主治医に「難しい症例だ」と言われた時
    この時点で症例の多い遠いほうの病院に切り替えていれば、あるいは、と思う。
    遠いほうの病院でも「見たことのない症状だ」とはいわれたが、腫れの原因を血栓ではなく感染症を疑っていたのでもっと早く手を打てたかもしれない。
  4. a/d缶しか食べなくなった時点で、もっといろいろ検査してもらえばよかった。
    すでにこの時、内臓への感染が広がっていたのだと思う。呼吸する時に小さく声が出るようになったのもこの頃からだと思う(メモがないので正確には覚えていない)。

最大の転換ポイントは3番目だったと思います。すざくは下痢した時も避妊の時も近所の病院で診てもらって順調に回復していたので、今回も難しいとはいわれてもその先生にお願いしたかったというのがありました。
4回目はすでの手遅れだったかもしれません。後で見せてもらった開腹画像では、肝臓が真っ白でしろうとが見てもダメダメ状態になってましたので…。

断尾については、近所の先生からも遠いほうの先生からも早い時期に提案はされていました。ただ、尻尾に異常が生じる原因(血栓だとしても、何故血栓が起きるようになったのか)がわからないので断尾しても解決するかどうかがわからなかったので、決断できませんでした。

フェレットの症状:
体に異常をきたした時のフェレットの症状は何故か他の動物に典型的な経過をたどらないことがあるようです。なので、一緒に暮らしている人の申告が重要になってきます。
すざくは包帯交換のみの時も毎回聴診で心臓と肺の状態は確かめてもらってました。でも肺炎に気づくことができませんでした。肺炎を起こしていた場合は大抵はぜいぜいした音がするそうですが、異常な音はしなかったそうです。遠いほうの病院に切り替えてからはメインの先生以外にも2人の先生に診てもらったりしてたので、聞き逃しではないはずです。ただ、家では前述のように「呼吸時に小さい声がする」という明らかにいつもとは違う症状が出ていました。これは一緒に暮らしている人にしかわからない兆候です。もっと強く異常を訴えるべきだったと思います。

すざくの尻尾の傷が広がった原因は解明されていません。
私はフェレットが病気にかかると、人間用の家庭医学事典で似たような病気を調べています。今回は参考になるものを見つけることはできませんでした。
もっともっとフェレットに関する飼育・医療技術が進歩することを切に望みます。

最後に:
以前に聞いたラムのママさんの言葉が頭に残っています。
「みっちょんの主治医はあたし!」
大袈裟かもしれないけど、フェレットに関する限り、そのくらい一緒に暮らしている人の心意気と病気に関する知識と勘(?)は大事だと思います。
うちの場合、近所の先生も遠いほうの先生もこちらの疑問にしっかり答えていろいろ研究&説明してくれる方々です。でも、説明を聞いても自分ちの子に関して「?」と思うなら、もっと強く「?」を主張したり治療方針を切り替えたりするべきなんだと改めて思いました。

ここの素材を使っています
[牛飼いとアイコンの部屋][Antenna Beans]


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Aug. 16, 2004
Last Modified: Aug. 16, 2004

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