兵庫県立人と自然の博物館

展示/イベント
タンバティタニス尾椎の産状レプリカ

訪問したのは2023年9月。
神戸電鉄のフラワータウンという駅からすぐ。しかし、この駅、神戸市内からだと1時間くらいかかる山の中にある。有馬温泉の近くだ。

駅から歩いて行くと…最初に見える黒い建物は「コレクショナリウム」というらしい、恐竜は置いてない。
本館の入り口はなぜか暗くて、開いているのかどうか怪しい感じだった。

駅から歩道橋を渡っていくと4階の入口から入ることになる。4階のひとはくサロンには遠足と思われる小学生の団体がいた。
虫の模型が下からも見れるようになってたりとか、なかなかおもしろい。
スピノサウルスが置いてあるコーナーは2014年の復元模型と2020年の復元模型が並べてあり、違いがわかるようになっていた。ちょ! マニアック!!

3階の四分の一くらいが兵庫の恐竜のコーナー。発掘した人の談話ビデオとか、ローカルならではな展示があった。
この博物館、研究員の談話が載っている本はあったのだが、図録がなかった。もっとキャプションをちゃんと撮影しておけばよかった。

兵庫ででているのはタンバティタニスとヤマトサウルス。時代も場所も違うと初めてちゃんと認識した(^^;

タンバティタニスの化石レプリカと発見された部位が展示されていた。最初に発見されたのは肋骨だそうだ。で、頭の骨は環椎と脳幹とのことだ。なので、頭骨の他の部分は他の竜脚類からの類推ということにいなる。そのあたりは研究員と復元画家の小田隆氏の間で精密なやりとりがあったと「恐竜図鑑」の展示会のほうで説明されていた。

ヤマトサウルスのほうは、発見からだいぶたってから新種として記載されている。発見された部位は少ない。

他にも兵庫からは恐竜の歯がぽろぽろ出ている。鳥脚類、獣脚類としかわかっていないやつとか、ティラノサウルス上科までわかっているやつとか。

世界最小の恐竜の卵ということでギネス記録をもらったヒメウーリサスの展示。ほんと小さい。こんなのをフィールドで見つける人は神業。

日本で発見された恐竜一覧。これ、うちの壁に貼っておきたいですねー。すでにこの図作成時から発見市町村が1つ増えているそうだ。

恐竜以外、兵庫の自然といった展示もたくさんあった。いろいろな大きさのイノシシとか、いろいろな種類のイタチの仲間とか。

人と自然の博物館なので、人と自然の関わりに関する展示もあった。ちょっと哲学的。

1階は吹き抜けになっていて「地球・生命と大地」と銘打って、岩石やら化石やら、森の復元やらいろいろ展示されていた。2階、3階は兵庫特化、1階はそれ以外といった感じかな。

あと、兵庫には鉱山があったそうで、石の展示もいろいろあった。 VIVANTフィーバーの後だったので蛍石(フローライト)を激写したり、白翡翠なんてあるんだねーとか。

恐竜工房という別棟があり、 クリーニングなどが公開されていた。ガラスの前で作業している人はいなかったが、奥で石を割っている人がいた。
クリーニング用ルーツは既存のツールをアレンジして使っているらしい。

エントランスホールにはミュージアムショップがあるのだけれど品数極小。ハンカチとかクリアファイルとかほしかったけど、残念。
科博から出張しているデルタドロメウスがいた。これ、その昔、ゴンドワナの恐竜展でみたやつだ。

無料で見学できるコレクショナリウムには鳥の剥製と蝶の標本が大量にあった。

ここでは紹介しなかったが、フロアスタッフによる展示室ツアーとか、発掘ボランティアの活動ビデオとかもあるので2時間くらいは楽しめると思う。

行ったのは平日だったので、小学生の団体が帰ったあとはガラガラだった。