発掘 前半

掘り返す

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発掘1日目

大風でも自分のテントは無事だった。朝の5時過ぎに起きた。テント内は25℃、湿度75%。こりゃ”沙漠”じゃないね。テントの外は曇りで無風だった。
この時間から調理の人は働いていた。

風で新人さんテントは、1つを除いてなくなっていた。モンゴルスタッフのテントも潰れているやつがあり、テントの側にデリカが停まっていた。
今年新調したテントは密閉型ではなく内側がメッシュで、外側も全包じゃなかったので、嵐には向いていなかった。新調失敗だ。古いテントはファスナー部分が壊れていてこれまた風や砂を防げず、ダメダメだったらしい。

朝食は7時半から。

日本人メンバーがテントで再建でごたごたしている間に、モンゴルスタッフは発掘現場へ。ちょっと焦る。
まずは埋め戻したところを掘り返す。昨年埋めたペットボトルなどの袋がだんだん見えてくる。
掘り返しがだいたいできたところでどの化石を先に掘り出すかなど、作戦会議。

作業中に天気回復して暑くなってきた。日向に置いておいた温度計が「88℃」という表示になってバグっていた。
マキタの工具が出てきて、スロープを作っていた。穴の底の方にある化石を引き上げるためらしい。

昼食13時頃、餃子っぽい包み方のボウズが出た。冷やしたりんご味のファンタがおいしかった。

午後の作業は、穴の中で化石掘り出しに取り掛かるスペースがなくて、ずっと残土さらいをしていた。他の人が掘り出した土を穴の外に運ぶ仕事だ。

午後は涼しくなった。といっても32℃くらい。

夕飯は19時の予定だたが、焼肉宴会が始まったのは20時くらい。この時点で、25℃、湿度27%。だいぶカラッとしてきた。


別の発掘隊に参加しているモンゴルの研究者ガンゼさんがキャンプにやってきた。サインシャンドでレギュラーガソリン調達しようとして失敗したとか。それでここに泊まってまた明日挑戦するのだそうだ。ガンゼさんが乗ってきた車はディーゼルなので大丈夫なのだが。えー、我々も3台レギュラーガソリンだし、帰路、大丈夫かな。

この夜は大宴会で、アルヒをしこたま飲まされた。潰れちゃった人もいた。
そんな中、モンゴルスタッフから「5日間しかないのでジャケットは無理」を大きな部位を持って帰る気満々の日本側メンバーに伝えてくれるように頼まれた。うむ、どうしよう。

で、自分はだいぶ酔っ払って、歯も磨かず、着替えもせず寝た。
前の日も暑くてそのまま寝て、寝袋使っていない。

発掘2日目

穏やかな朝。目が覚めたのは4時半頃、少し寒い。
実際起きたのは5時頃、テント内20℃、湿度46%

トイレにいったらファスナーが壊れてパタパタしていた。このトイレ用テントには何年もお世話になっているからなー。こちらもそろそろ寿命か。トイレはキャンプから遠いところに設置されているので、夜に所在がわかるよう、小さいLEDランプがついている。だけどこれ、弱すぎてよく見えなかったりする。
トイレの中に、傘の柄があった。これ、前の日にそこらに落ちていた傘(ゴミ)だったやつだ。これ、便器の中でつっかかっている紙を押し下げるのに役に立つ。モンゴルスタッフはこういった「あるものを使ってなんとかする」力にとても長けているのだった。

Kさんは朝からさっそくドローンをつかって発掘現場の現状を撮影していた。こういった記録活動、朝ごはん前からお疲れさまです。

7時に朝食。なんと酔いつぶれていたメンバーも復活していた。過去には、酔いつぶれて次の日もダウンという人たちがいたものだが。
朝食後、ガンゼさんたちは出かけていった。

朝の発掘現場、大きな化石をどう分割してジャケットするか、という相談がなかなかまとまらない。骨が絡まり合っていて、切り分けが大変なのだ。そこは、研究者に任せて、他の人達は別の部分にとりかかる。
とりあえず、保護のための ジャケットはすることになったようだ。
タープをつけてくれて幾分、楽になった。けど掘っている範囲が広すぎて日陰にならない人も。

13時昼食。今回はなぜかフルーツ味の炭酸飲料が多い。この日のお昼に飲んだのはいちご味の炭酸。うう、柑橘味のほうが好きだけど…。
食後のフルーツにはりんごがでた。

日向は暑いが風が心地よい。食堂テントの日陰でお昼寝タイム。

午後は、ジャケットして持っていきたい部分を整形するというのをやっていた。余分な土を落としつつ、化石を過度に露出させないように形を整える仕事だ。たこ焼きスティックなどでちょっとずつ削っていくので、手のひらが痛くなった。ちょっとずつの意味があって、整形中の側面から獣脚類の爪を見つけた。がんがん崩しているとこういうの、みつけられないよね。
タープは張り方をかえてほぼ日陰になって楽だった。

みんなが取り組んでいる「穴」とは別にK氏が椎体をみつけた。「穴」からちょっとだけ離れたところだ。「穴」は結構満員なので、椎体のほうに取り組む人たちもいた。わりとまるっと掘り出せるので掘ってて楽しいと思う。

20時夕食。20時くらいに日が落ちてしまうので、夕飯は暗い中でとることになる。この日は、短い麺の焼きうどんだった。「ツォイヴァン」だったかな。

夜空は晴れていた。期待通りのモンゴルのすごい星空が見えた。流れ星もいくつか見れた。

発掘3日目

5時半起床したときは16℃、湿度63%。早起きなのは、朝日が登るから。日が出てくるとテント内は急に温度が上がる。あっという間にテント内25℃、湿度46%になった。

よく晴れた。

今年は新たに青色の倉庫テントが登場した。赤いテントにも物資がおいてあった。この2つのテント、初日の大風の時に避難所として活躍していた。

午前中、発掘開始時は26℃くらいで過ごしやすい。途中、トイレにいったらファスナーが完全復活していた! すごい修理技術。でもこのあとまたパタパタになってしまった。うーむ。

発掘穴は少しずつ外に広がって、みんなでよってたかって掘る感じ。大きな化石については、まだどうするか意見が一致していなかった。とりあえず保護のために一部ジャケットしていた。取り出す時に他の部位と絡まっているので「切り落とす」ということをしなければならない。しかし、「その恐竜の特徴を残す骨の部分」は破損させたくない。どうやるかという大問題。取り出す時に割れるだろう部分にアートナイフで切れ目を入れる、とかいろいろなことをやってみているようだ。


昼、食堂テントに戻ったら、ヤギの一団が来ていた。羊の群れの中に一部ヤギ、というのはよくあるのだが、ヤギがいっぱいの群れってちょっと珍しいかも。

昼食は13時だが、大きな化石の取り出し準備をしている人たちは14時くらいまで作業していた。

暑かったので、午後の発掘は16時頃から。

保護した大きな部分は、下の方の土をどかしてちょっと宙に浮いた感じになり、工具で支えていた。さて、これからどうするのか。

この大きな部位をどうにかする延長線上で、尻尾の一部を取り外して持っていくという話になった。おおやっと尻尾が…。その時の恐竜ドクターの満面の笑顔ったら!

夕飯は20時半近くになっていた。
今日も満天の星と流れ星見れた。ここでは地平線近くまで星が見えるので、蠍座が全身バッチリ見えるのだ。

22時半頃、星見から引き上げる。テント内23℃、湿度55%

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