往路

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ウランバートルへ

MIATモンゴル航空は成田空港の第2ターミナルから出発だ。今年は、新しいサテライトからの出発だった。

…って、今調べたらこのサテライトは2015年にオープンしたらしい。え。知らなかっただけか。
ここ、小型機が着くところらしく、アジアの都市に向かういろいろな航空会社の飛行機が使っていた。

我々が乗る飛行機は、左右3列づつの小型機。
機内食でいつも思うのだが、「チキン」のプレートにチキンサラダがついてきたり、コメとパンと両方供されるのはどういうことだろうか?

この小型機は、機内WiFiで機内コンテンツが見れる。インターネットは繋がらない。私のお気に入りは、行程マップだ。地名はその国の言語で表示されるところが面白い。
通常は高度1万メートルを時速800キロくらいで飛んでて、目的地に近づくと徐々に高度を下げて減速するのがよくわかる。自分は高度5000メートル前後を行き来すると耳が痛くなると知ったので、そのくらいから飴を舐めて予防することにしているのだった。

小さい飛行機の困るところはトイレが少ないこと。飛行中、なんかずっとトイレ行列が絶えなかった。機体が揺れてシートベルトサインがつくとみなさん、席に戻されるので、サインが消えた途端また列、といったことが繰り返された。

ウランバートルには定刻より早く着いた。機内モードにしていたのにスマホがいつのまにかモンゴル時間になっている。WiFiのおかげ?
現地は25℃。晴れているけど雲が多め。
迎えがこないなーと思っていたら、もともとの予定表にあった時間くらいに顔見知りが迎えにきた。以前、ご一緒したことのある研究員のバイラさんだ。車2台に人と荷物を詰め込んでホテルへ。

ホテルに着いたのは21時ちょっと前。夕飯を食べに外に出てみた。時々使っていた韓国料理屋はもうクローズだということで、道路の反対側のまだあいている韓国料理屋に入ってみた。ここは夜遅くまでやっているらしい、次々と人が来る。
スープにご飯やお惣菜がついてくることを失念して、チキンのフライとキンパも頼んじゃって、腹いっぱいになりすぎた。注文の時に量を訪ねてもジェスチャーじゃ通じないらしくお店の人は笑っているだけ。おいしかったからいいけど。

発掘地へ

朝食は6時半から。出発は7時なので、荷物を持って部屋を出てホテルの食堂へ。夕べ、腹いっぱいで朝ご飯いらないと思っていたけど、結局普通に食べた。
オレンジジュースと一緒に置いてあったローズヒップウォーターみたいなやつが意外と美味しかった。

車3台がお迎えにきて、7時過ぎに出発。
リグデンさんのランクルは電子装備満載。ミラー型のドライブレコーダーにカーナビにスマホにトランシーバー。

郊外のいつものガソリンスタンドでまず給油。モンゴルのガソリンは数字でオクタン価が示されているもの3種類とディーゼルだ。併設のコンビニのトイレをお借りした。店員さんはマスクして店内の床掃除しており、まだ衛生には気をつけているようだった。

途中トイレ休憩でモニュメントとトイレのあるところに寄った。バガハンガイ(Багахангай)と書いてあった。こんなふうに、道中、なにかのモニュメントがあって公園っぽくなっているところがところどころあった。
トイレは、板を渡しただけの扉のないぽっとんトイレである。青い壁の黒い点はハエ!

ウランバートルからサインシャンドへ向かう道は、鉄道と並行している。ながーい貨物列車をわりと頻繁にみかけた。

道中、リグデンさんちで育ったという小さいりんごをいただいた。酸っぱめのりんご。
今年は雨が多いと聞いていたが、なるほど道脇に水たまりを多くみかけた。
町に近づいてくると沿道にガソリンスタンドがあったりお店があったりする。 チョエル付近には大きめのスーパーみたいなのがあった。

途中のトイレ休憩で、施設は無く草原ということもある。
雨が多いということでいつもより草も茂っていて花もたくさん咲いていた。
こういう平らな土地では遠くまで行ってしゃがみ込むことになる。上級者は近くの茂みでさっと済ますことができるが、慣れていない日本人女性はかなり遠くまで行くことになる。

草原にはゴリオという飛ばない大きなコオロギがいる。尻尾の長いのがメスで、短いのがオスのようだ。かなりおとなしい虫だ。

お昼ごはんは道端ピクニックだ。ここでキッチントラックと小型貨物トラックと合流した。トラックメンバーが先に着いて待機していた。料理人のナラさんがつくってくれたお肉を煮たやつとご飯とマントウなどを各自でよそって食べる。これから毎日ナラさんの手料理をいただけるのだ。うれしい。

キッチントラックはいつものやつだ。小型トラックは三菱キャンターだったが、頻繁に”整備”していた。ちょっと心配。
リグデン号は”網戸”が装着されていて、虫対策にはよいのだが、ちょっと外の景色が撮影しづらかった。

サインシャンドの郊外ではパラボラアンテナのある建物をよく見かける。集合住宅の前の広場にはカラフルな遊具をよく見かける。これはウランバートルでもそうだ。
ガソリンスタンドに寄ったら、お馬さんを運んでいるトラックが給油しにきた。馬、とてもおとなしい。運ばれ慣れしているのだろうか。

サインシャンドからしばらくいくと舗装道路がなくなり轍が道になる。案の定、トラックが泥にハマって動けなくなった。ランクルが引っ張るが、牽引の紐が切れてしまった。結局、バック方向に引っ張って脱出した。
見物していた私の靴もドロドロになった。足跡、こういうやつが化石になるのかな、とか思った。

すると今度はキッチントラックがスタック。こちらはちょっと牽引でOKだった。

キャンプ地は昨年と同じところ。路面状況を考慮して道を選んだりしていたのでちょっと迷ったけど明るいうちに到着した。雨が多いということは風化で露出した化石も多いかもだ。

今年は青い大きなテントが建てられた。ただ、こういうやつは昼間は暑くて中にいられないので、ほぼ倉庫となっていた。
そして夜、LEDライトに群がる虫! 雨が多いということは虫も多いということだ。

この日は夕飯はカップ麺とサンドイッチで簡単に済ませた。ヘッドランプ赤のまま撮影したので変な色になっているがあしからず。

さあ、明日から発掘だ!

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