ツアー概要
2024年8月11日〜21日、モンゴル国のゴビの南東に恐竜化石発掘に行ってきた。2023年と同じところ、 ブルハント(бурхант)だ。
今年も日本人の恐竜研究者は同行せず、ゴビサポートジャパンの 高橋さんをはじめとするリピーター5名+初めて参加の3名の計8名とモンゴル側スタッフ8名での発掘だった。今回もおなじみのリグデンさん(フィールドリーダー、ドライバー)、ナラさん(料理人)が一緒で、研究者のリーダーはバイラさんだった。
今年は全行程11日間で発掘地7日間で、去年堀り残した 竜脚類を全部掘って、その下にあるかもしれない 獣脚類をゲットしよう、ということになっていた。モンゴル側スタッフも掘り出す気満々で、去年はキッチントラックだけだったのが今年は ジャケット積載用の小型トラックとたっぷりの石膏と麻布を持ってきていた。大型のスコップも7本くらいあった。
今年の成果は…
だがしかし、掘り尽くすことはできず…。
というのも、埋め戻しを掘っていたら、埋め戻しじゃない比較的浅い層からも大型の化石が出てきて、 ジャケットしようと周りを掘っているとこれまたじゃんじゃん化石が出てきて、結局全部は無理ということになり、また埋め戻してきた。
ジャケットの中にどんなお宝が入っているかは開けてのお楽しみ、というのが発掘の辛いところ。ある程度の塊を土ごと持ち帰るので、 クリーニングしてみないとお宝かどうかはわからない。今回は、”お宝だったらいいな”という希望をもちつつ、そうでもないのかなとも思いつつ、という感じだった。
シャワー無しのテント生活7日間は辛いかなと思ったが、そうでもなかった。どんどん掘るとどんどん化石が出てくる。そもそも「化石が出てくるところが見たい」から始めた発掘ツアー参加だったので、大満足だ。いつもの現地4日間プランだったらこうはいかない。
埋め戻し方も気合入っていたので、また来ることになるのだろうか、どうだろうか。
今年の天候は…
この地は灌木がちょろちょろあるくらいの荒れ地である。「乾燥している」がデフォルトなのだが、今年は雨が多くて、湿度が高めだった。なんと、朝方、テントに結露が!
そして、ほぼ毎日、午後遅くなると雲行きが怪しくなって、遠くに雨の柱が見えて、風が強くなったりパラパラきたり。幸い、発掘場所が水浸しになるほどの雨は降らなかったのだが、湿度が高いせいか虫も多くて、虫除け必須だった。今年初めて持参した「おすだけベープ」は効果抜群だった。テントの中に一吹きしておくと全く虫に煩わされることはなかった。
まあ、湿度が高いといっても日本の夏ほどの辛さはなかった。日本はべとつく、帰国してぐったりしたのだった。
来年も発掘にこれるといいなぁ、ツアー開催されるかなぁ。