イグアノドンを掘り出せ!

ゴビ恐竜発掘ツアー2003

イグアノ
2003年8月8日〜15日

出発発掘

はじめに…はじまらない
2003年8月8日〜15日、モンゴル国のゴビの東のほう、フルンドッホに恐竜化石発掘にいってきた。
1996年からモンゴル古生物学センターのバルスボルド博士が指導してくれている日本人だけの恐竜化石発掘サポートツアーだ。
見つけた化石はモンゴルの古生物学センターに送られ、そこで研究される。 一部は日本に来て、一般の人の化石クリーニング体験教室の素材として使われたりもする。 折しも2003年夏は、前年に我々が掘り出した化石が群馬県の藤岡市で開催されていた「モンゴル大恐竜展」の化石クリーニング体験素材となって活躍していた。ねこまたぎは体験教室のお手伝いもしていたわけだが、ホンモノ化石のクリーニングは老若男女に喜んでもらえる画期的イベントだった。
人気なだけに問題もある。ゴビの土はやわらかいので、どんどんクリーニングが進んでしまうのだ。ので、期間中に素材が足りなくなりそうな勢いだった。モンゴル渡航組は日本残留メンバーからの「でっかいの、掘ってきて!」という声を背負って出かけていったのだった。

08miat1.jpgが、いきなり行きの飛行機が欠航である。台風が近づいていてやばいかなと思っていたのだが…。
といっても、待てよ、欠航なのは我々が乗る予定だったミアット・モンゴル航空だけだ。他の飛行機はちゃんと飛んでいる。台風の進路に当たる東南アジア方面への飛行機も飛んでいる。なぜだ〜。
欠航は欠航だからしかたない。とりあえず、飛行機会社が用意した成田のホテルに1泊することにした。


やっと出発

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台風はもたもたしていて、関東襲来は昨日ではなく今日になってしまっていた。
朝、ホテルの窓から見ると他の飛行機はガンガン飛んでいる。 空港にいったら無事にミアットの飛行機も来ていた。昨日の欠航は何だったんだ?

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さて、無事モンゴルに到着。今年の宿泊先はマルコ・ポーロ・ホテル。…ちょっとぼろい。
が、食堂はレストランとしていっちょまえのようだ。
ボーズ(モンゴルの小龍包みたいなもの)を頼んだらこじゃれたプレートで出てきた…。


車で南へ

10start.jpg去年までフルンドッホへは列車でいっていた。が、今年は人数が少ないということもあって車で移動だ。ランクルタイプ(スポーツ・ユーティリティ・ビークルというのか?)2台とミニバス1台だ。
これは不幸中の幸い。日程が1日狂っても車なら対応できる。列車だったら今ごろどーいうことになっていたか…。

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ワイルドな踏切を渡ったり、なにもないところでトイレ休憩したり…。

10kouji.jpg車でいく道は鉄道に沿って南下するルートだ。途中まで舗装道路があるのだが、ウランバートルを離れると間もなく轍が頼りの道になってしまう。
その轍道路(?)の脇で大規模な道路工事が行われていた。鉄道に沿って幹線道路ができるようだ。工事している車には漢字が書いてある。工事詰め所みたいなところには中国語の看板が建っている。どうやら中国資本(?)の元に開発が進んでいるようだ。

10mati.jpg右に見える点々が町。左下の点々は羊。

10lunch.jpgお昼は韓国カップ麺とパンとハムでピクニック気分。


パンク…だけなら普通なのだが

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派手なパンクである。
一番後ろを走っていた車がパンクした。スペアタイヤ完備だし大丈夫、と思ったらなんとジャッキがなかった…。
あたりはな〜んにもない。先へ行った仲間が戻ってきてくれるのを待つしかない。

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待つこと1時間半、レスキュー到着である。
草原を爆走するので、バッタぶつかり放題である…。


やっと到着

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いつものキャンプ地に到着。突風でゲルが壊れたとかいって、作りなおしているところだった。
ここはキャンプ地の目の前がもう発掘フィールドなのだ。

10gel2.jpgなんか怪しい天気。

10yoru1.jpgこのあと、別の車のスタック事件とかあって、全員揃うまで待ってて夕飯を食べたのはかな〜り遅い時間だった。
いや〜、久しぶりに乗り物トラブル。ここ数年、順調だったんだよな。


続く→


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Aug. 18, 2004
Last Modified: Aug. 18, 2004

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