3日目の流浪 | ||
さて、ここから発掘地探しである。昨年は発掘地に行ったことのあるスタッフがGPS持参だったので難なく1日で着いたが、今年はモンゴル側スタッフで発掘地に行ったことのある人がおらず、前半組は誰もGPSを持っていなかった。道々、地元の人に尋ねながらの探索である。 | ||
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←おなじみの風景、ヤギの群れ。 南の町ズンバヤンで道を聞く→ |
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←西の黒い山を目指す。途中、スタックしている車をヘルプ。 高橋氏が見覚えのあるという赤い地層に向かうがこの先進めない。→ |
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引き返してお寺をみつけたのでそこで道を聞く。お寺といっても立派な建物があるわけではなく、丘の頂上に祠みたいなのがあって、地元の人たちがそこを目指して登って行っていた。 | |
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教えてもらった道をいったら、目印の鉄塔と思われるものが見えたが、そちらへ向かう道が見つからず。とりあえずお昼にする。 ←今回はカセットコンロで調理。 食卓はこんな感じ。炎天下に座って食べる→ |
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また引き返し、鉄塔を目指して南西をまわりこんでみることにした。 ←途中、川床をさかのぼる場面でスタック。 今年は見ないなと思っていたゴリオ、ちゃんといました。→ |
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前方に町が見えてきた。サインシャンドだ…。 どうやら、黒い山の周りを一周まわってしまったようだ。 もう夕方である。ガソリンの残りも心配だ。とりあえず近くの白亜紀の地層っぽいところにキャンプを張ることにした。 |
臨時キャンプ | ||
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テントを張ろうとやってきたところはオボーの下だった。 モンゴルの人たちは、道中の少し高くなったところに石を積んでお参りする習慣がある。その石積みをオボーという。道祖神みたいなものだと思う。ここのオボーはひときわ立派で、オボーの裏側には謎の遺跡(?)があった…。こんなの初めて見たな。 |
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←オボーから見下ろしたキャンプ予定地。 砂嵐がやってきた!→ |
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←翌朝、ちょっと曇っていた。 小さい蠍がいた! あまり攻撃的ではなさそうだった。→ |
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ここは珪化木がざくざく落ちている。 | ![]() |
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←謎遺跡側に降りてみたところ。 お賽銭? オボーに供えてあった。→ |
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←木に巣箱がかかっていた。誰が何のために…。 鉱物の結晶。→ |
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今回は食事の材料は限られており、手を替え品を替えバリエーションを持たせる工夫をしている。作ってくれるモンゴル側スタッフは地理研究所勤務のお嬢さん。 ←昼食 / 夕食→ |
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この日、どこからともなく西洋人研究者がやってきてた。この近くに大規模キャンプを張ったロシア人だそうだ。地質から化石までいろいろな分野の人たちが参加した調査チームらしい。私が「ツーリストだ。恐竜の化石を探している。」なんて言ったせいか、調査ポイントに「ここは恐竜は出ません」なんて張り紙をしていったらしい(残念ながら現物は見ていない)。モンゴル人スタッフとも話をしていたので、私のせいだけでもいないと思うが… とにかく、ロシア隊に邪魔者扱いされてるっぽいし、邪魔しちゃ悪いし、ここは体化石は出ずに木ばっかりでおもしろくないし、去年の発掘地はわからないし…、なにしろ、前半組の高橋氏がいるうちに定住地を決めないとまずい。ということで、この地での発掘を諦めてフルンドッホにいってみることにした。ふぅ。 |
5日目の流浪 | ||
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←5日目の朝ご飯はみそ汁だった。もちろん日本製。 早々にロシア人研究者活動開始→ |
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←サインシャンドの町まで戻ってきた。 ガソリンスタンドは万国共通?→ |
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この日もまた途中のゲルで道を聞いたり、対向車に道を聞いたりした。サインシャンドから1時間ほど走ったところで、この先は雨で通れないと聞き、また引き返す。 ←轍道。 こんなだだっぴろいところに集合住宅を建てる意味は…?→ |
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ここまで快調に走ってきたヒュンダイ製の2台だが、ガタがきはじめた。この時はエンジンの冷却水あたりがどうにかなったらしい。(このあと後発組が来る時に、冷却水のパイプがぶちこわれて部品交換したらしい) 悪路を迷走したせいか? まあ、でもモンゴルにくるとスタックやパンクは日常茶飯事なのでここまでは意外とトラブルは少なかったといえよう。 今回のドライバーさんたちは普段はウランバートルで仕事をしているそうだ。悪路専門じゃなくてもドライバーは車の修理もできなければならないのだ。 |
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線路脇で昼食休憩。貨物列車がたくさん通る。長い! |
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犬がやってきた。モンゴルの犬は「番犬」だから無闇に近づいてはならない。が、こいつは人にこびで餌をもらうすべを知っていた。 |
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列車と犬とを眺めながらお昼ご飯である。ちょっとのんびりしすぎたかも。 | |
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チョエルの町についた。車、がたがた。片方はパンクしてるし、片方はフォグランプの取り付け金具がゆるんでいる。まあ、緩んでいるだけならいいのだが、後ろのグリルガード(?)の部分がぼこぼこになってて踏まないと後ろのドアが開かなくなっていた。 |
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←ミネラルウォーターなどを買った店。 タイヤを修理した店→ タイヤは何度もパンクしてスペアを使い尽くしたのでここで修理に出した。修理していたら夜になってしまった…。 |
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←駅の食堂で夕飯。ボーズ(小龍包みたいなもの)だった。うまかった。 インスタントのスーテイ茶(モンゴルのミルクティー)。→ |
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←駅の待合室。列車が出た直後なので誰もいない。 路線表→。 すっかり暗くなってしまったのに車は出発。またガソリンスタンドで道を聞く。その後、道ばたにテントを張って宿泊。またしてもその日のうちに目的地へ辿り着けなかった。 |
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←一夜明けていい天気。夜は結構冷えた。 遊牧民のゲル近くにつながれた馬→ フルンドッホなら目標として対岸の保養施設があるし、問題無し、と思ったのは甘かった。また道中、道を尋ねながら進む。なんか見覚えの無いだたっぴろいところを爆走、いつもと違う位置からフルンドッホの水たまりのある区域へ出た。 |
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←やっとキャンプ地到着。 その場に残っていたレンガでカセットコンロ用の風よけを組んだ。→ |
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←テントを立ててお昼ご飯だ。 遊びにきた遊牧民の兄弟。→ |
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さあ、やっと腰を据えて化石探しだ。前半組は1日半しかない。しかも一人はモンゴル初。ちょっと気の毒だが、気合いで頑張るのだ。 |