帰路

概要 / 往路 / 発掘 / キャンプ生活 / 帰路

サインシャンドまで

発掘地からの帰りの日、朝、5時半くらいからまな板をトントンする音が聞こえてきた。テント内は16℃まで下がっていた。早々に起きて、荷物をまとめて自分のテントを畳んだ。

朝食後、キッチンカーの荷物を全部おろして再積み込みが始まった。日本人メンバーは各々のテントの解体をはじめた。この頃には27℃まで気温が上がっていた。

10時頃に全員で記念撮影してから出発。今回は西の道(近道)をいく。ドライバーたちはキャンプ中に偵察に出て線路をくぐる道を見つけていた。路面も乾いているし、スタックすること無くズーンバヤルまでたどり着いた。

以前は、ゴミはキャンプ地で燃やしていたが、いろいろ事情が変わったようで、全部まとめてズーンバヤルの公共のゴミ箱に捨てていた。環境意識の影響だろうか。

途中、サソリのモニュメントがあり、ちょっと停止。近くまで見に行った人によると「遠くから見たほうがかっこいい」らしい(^^;
モニュメントからサインシャンドまでの道路はところどころ工事をしていた。道端で工事の人たちが相撲をしていた。お昼休みだったのかな。

サインシャンドでは、ビルと ゲルが入り交じる。行きに水を買ったスーパーにはなんとキャンドゥーが入っていた! 行きに時間があったので偵察してみればよかった(トイレ借りただけだった)。

サインシャンド市内にはバス停がたくさんある。ウランバートルもだけど、モンゴルでは鉄路は貨物中心だけど、公共交通機関としてバスが活躍しているようだ。

2019年に来たときも、道路沿いに囲いがあって植樹していた。が、その後、木が育った感じがあまりしない。だめになって苗を植え直したっぽい感じがする。

ウランバートルまで

お昼はまた道端ピクニックだった。このときはメインがパプリカ入りの煮込みだったので食べられなかった。コーラとカップ麺とクラッカーを食べた。このクラッカー、結構おいしくて、キャンプ中も度々おやつにしていた。

サインシャンドからウランバートルの中間くらいにある チョエルの町に近づくと沿道にスーパーみたいなのもある。

道路沿いというか、鉄道沿いに電線が張られているのだが、たまに道路を横切ることがある。その時、電線に丸いボールのようなものがついている。背の高いトラックが通ることもあるので目印だと思うが、効果あるのだろうか。

途中のトイレ休憩、起伏が少ないので、遠くまで行く必要がある。下図ピンクの矢印がトイレに向かって歩いている人。そこよりもうちょっと向こうまでいっていたようだ。

道端には「牛注意」の看板がある。たまに「鹿注意」になっていることもある。そして、牛が横切ったり馬が横切ったりということが、片道、2,3回は起きる。

馬ならぬバイクで羊を追う牧民も時々見たけたが、タイミングが合わず写真に撮れなかった。

ウランバートルの近くにナライフ(налайх)という街がある。いきなり「街」って感じになる。以前は炭鉱で栄えていたらしいが、今も”開発されている”っていう感じがする街だ。ここからウランバートル近くまでバイパス道路ができていた。2019年には工事中だったところだ。

ウランバートル市の南を流れるトール川に沿って走って市内に入る、のだが、ナライフからのバイパスもバイパスを降りてからも交通量が多く、トール川沿いはずっと渋滞していた。
市内では電動キックボードも時々みかけた。都会は流行りものにさとい。

ドリームホテルに着いたのは21時近くだった。

日本へ

いよいよ帰国である。ウランバートル最後の夜は「サヨナラパーティー」のはずだったが、そんな余裕は全く無く、またコンビニで買ってみんなで食べた。成田組は早朝出発なので、関空組とはここでお別れだ。

空港ではさっさと保安検査をして搭乗待合室に入った。飲み物の自動販売機があったので挑戦したのだが、どうしてもクレジットカード決済のところでエラーがでてうまくいかなかった。他の日本人の方が「できた」といってたので、何が悪かったのかよくわからない。自販機のメニューは英語表示もあるのだが、決済端末のメッセージがモンゴル語のみで、何をいわれているのかわからない。カードは2種類試してみたのだが、いずれもだめだった。タッチ決済のカードじゃないとだめなのだろうか、どうだろうか。

同行者が売店に恐竜本があるというので、買いに行った。最後の一冊というか、見本で置いてあったもののようだ。結構高価だったけどそれだけのことはある。全編モンゴル語だが、キリル文字が読めれば恐竜の名前とか地層の名前はわかる。モンゴルでの恐竜発掘の歴史が アンドリュースから近年の日本との共同の発掘まで写真とともに載っており、白亜紀の地層別に恐竜と ホロタイプの紹介がされているのだ。これは貴重だ。

帰りも行きと同じタイプの飛行機だ。これがウランバートルと成田の間をいったりきたりしている。機内食は「ビーフ」にしてみた。また和風だった。フォークなどがなにげに木製になっていた。
で、このときは「チキン」のほうがショートパスタ入りだった。

帰りはURL記載の案内チラシがあって、機内コンテンツのサイトにつなぐことができた。私とKさんは飛行ルートマップに釘付け。楽しい。超楽しい!
もともと、機内のモニターに映る飛行マップは好きだったのだが、それがいつでも好きなだけ眺めていられるのだ。拡大縮小もできる。
地図上の地名表記がその国の言葉になる!
距離が長くなると出発地付近の赤い線が途切れてしまうのが残念だが、成田上空でぐるぐるまわりしている様子もわかる。

成田空港に着いて、荷物受けとりのターンテーブルの近くにいたら、お仕事犬がやってきた。「検疫探知犬」と書いてあったので、ナマモノや肉類を持ち込んでいないかを調べているのかなと思う。麻薬探知犬は聞いたことあったが、動植物の持ち込み検査にもわんこが活躍しているとは知らなかった。

のんびり帰ろうと総武線のグリーン車に乗ってみたらガラガラだった。行きはそれなりに埋まっていた気がするのだが。

3年のブランクがあって、体力が心配だったが、天候にも恵まれて無事、発掘旅行を終えることができた。発掘の成果がどうだったか知りたいところだが、このあとにゴビに入ったイデルさんも参加している専門家の発掘隊が凄いものを見つけたらしいので、われわれのジャケットはずーっと後回しになってしまうのではないかと思う。

発掘楽しい。モンゴル好きだ。あまりお役に立たないけど、できれば来年も行きたいな。

おしまい