もっと掘れ ゴビ2023

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ツアー概要

2023年8月12日〜19日、モンゴル国のゴビの南東に恐竜化石発掘に行ってきた。
1996年からモンゴル科学アカデミー古生物学センター(現:モンゴル科学アカデミー古生物学地質学研究所)にお世話になっている日本人だけの恐竜化石発掘サポートツアーだ。
今は、(有)ゴビサポートジャパンが研究所とつないでくれて、旅行会社イーエイエス(株)の主催旅行として開催されている。

今年は、日本人の恐竜研究者は同行せず、ゴビサポートジャパンの 高橋さんを始めとするリピーター4名+初めて参加者4名の計8名、モンゴル側スタッフ6名での発掘だった。モンゴル側のフィールドリーダーは研究者のイデルさん。おなじみのリグデンさん(元フィールドリーダー、ドライバー)、ナラさん(料理人)も一緒だ。

発掘地は、2016年から手掛けている ブルハント(бурхант)と呼ばれるところ。白亜紀後期の バインシレ層にあたる。
日本からモンゴルへの移動に1日、首都 ウランバートルから発掘地への移動に1日かかるので、発掘地滞在は正味4日である。

今年の掘り出し物

いままでここからは 獣脚類竜脚類の歯や体の骨が出ている。獣脚類の骨がもっとほしいのだが、わりと混ざって出てくるので、竜脚類を掘ってしまおうということになっていた。まあ、竜脚類ってでかいので数日の発掘では全部掘り出すのは無理なのだが。

で、前回、コロナ前の2019年に埋め戻した竜脚類の化石を掘り出して、その先を掘り進めていたら竜脚類の色々な部位や獣脚類の指の骨が出てきた。化石は研究対象なので、写真や詳しいことは研究論文が出るまでは紹介できないので悪しからず。

大きな骨は埋め戻して、石膏の ジャケットが2個と、ピックアップしたものが数点。

…貴重な部位をゲットできたかもしれない。「かもしれない」とは、現場では化石を細かく露出させることはせず、土ごと固めてジャケットするからだ。中身が何だったかは クリーニングしてのお楽しみ。

というわけで、”発掘は成功裏に終わった”といいうことにして一同、機嫌よく帰途についた。本当の成果は後日。学術価値の高い化石からクリーニングされるので、我々の発掘したものはいつ順番が回ってくるのかは不明。早く中身が知りたいところだが…。

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